天然の入浴剤で体の芯までポカポカに（平成17年12月）

冷えた体を温めるには何といってもお風呂がいちばん。昔からポピュラーな柚子湯には、独特の芳香のほかに血行促進効果や美肌効果もあり、定番なのもうなずけます。これらの効能は、ゆずに含まれている芳香成分である精油の働きによるものです。ゆずの精油にはピネン、シトラール、リモネンなどの物質があり、これらには新陳代謝を活発にして血管を拡張させて血行を促進させる働きがあります。ノミリンという物質には鎮痛や殺菌作用があります。これらの物質の働きにより、体が温まり、かぜにも効くというわけです。

また、体を温める作用がある生姜を使った生姜湯もおすすめ。生姜をひと握りすりおろしてしぼったものか、布袋に入れたものを浴槽に入れます。血行を促す作用で体が芯から温まり、お湯からあがったあともポカポカとします。新陳代謝を促すのでかぜの予防にも効果があります。ただし、刺激が強いので肌の弱い人は注意してくださいね。