例年、9月頃から朝晩が涼しくなり、一日の気温差や台風による気圧変化も大きくなる傾向にあります。こうした気候の影響で体調を崩しやすい時季だからこそ、デジタル機器による疲労やストレスは意識的に減らしたいものです。デジタル機器の使用を自発的に控える「デジタルデトックス」を習慣に加えてみてはいかがでしょうか。
デジタルデトックスの必要性
パソコンやスマートフォンなどの長時間の使用は眼精疲労の一因となります。また、次々と届く通知メッセージによって、集中力が途切れやすくなり、作業中断によるストレスの蓄積にもつながります。とはいえ、デジタル機器の使用を完全に断つことは難しいでしょう。そこで、デジタル機器による疲労やストレスを軽減する方法を紹介します。
日常で簡単にできる“プチ・デジタルデトックス”
・20-20-20(にじゅう-にじゅう-にじゅう)ルール
20-20-20ルールとは、20分ごとに20秒間、20フィート(約6メートル)先の景色や物を見るという目の休憩方法です。米国眼科学会が推奨しているもので、目の疲れの軽減、作業効率や集中力の向上が期待できます。
・画面作業時の環境調整
パソコンやスマートフォンを使用する際は、定期的に環境を見直すことも大切です。パソコンの場合はスクリーンの明るさや文字サイズを調整し、自然光を取り込んだ快適な環境づくりを心掛けましょう。スマートフォンの場合も、画面の明るさや文字サイズ、背景色の設定(暗めの背景にする機能)などで目の負担軽減に役立ちます。
・通知設定の見直し
不必要な通知は極力オフにすることで、集中力を妨げる情報過多を防ぐことができます。特に作業中は、パソコンのメールやチャットアプリの通知音、スマートフォンの緊急性の低いSNSやニュースアプリの通知を一時的に停止するなど、自分にとって本当に必要な通知だけに絞ることが効果的です。
就寝前のデジタルデトックス
就寝前のパソコンやスマートフォンなどの使用は、体内時計や睡眠に影響を与えやすく、睡眠に必要なメラトニンの分泌を妨げ、睡眠の質を低下させる原因となることがあります。特に夜が長くなる秋は、就寝前の過ごし方がより大切になります。
・スクリーンオフの時間を確保する
就寝の1時間前にはパソコンやスマートフォンの使用を控え、リラックス時間を設けましょう。脳をリラックス状態へと導き、入眠しやすくなります。
・スクリーンオフ時間の過ごし方
パソコンやスマートフォンを使わない時間は、深呼吸や軽いストレッチで体をほぐしたり、ラベンダーやカモミールなどリラックス効果のあるアロマを活用したりして、心身を睡眠モードに切り替えましょう。
週末のデジタルデトックスで自分をいたわる時間を
週末や休日は、平日のプチ・デジタルデトックスからさらに一歩進めて、より本格的にデジタル機器から離れる時間にしましょう。心地よい秋風が吹くようになったら、自然散策をしたり、趣味を楽しんだりしてみましょう。デジタル機器から離れ、使用しない時間をつくるようにすると、心身の深いリフレッシュにつながります。
季節の変わり目で体調を崩しやすい時季だからこそ、デジタルデトックスで心身をリフレッシュし、忙しい日常から解放された健やかな日々を過ごしましょう。