5月は爽やかな晴天の日が続きますが、月をまたぐとすぐ梅雨の近づく季節となります。梅雨特有の湿気によるカビなどが原因で発症する「夏型過敏性肺炎」という病気をご存じでしょうか。夏型過敏性肺炎は夏風邪と間違われることが多いですが、放置すると悪化し、慢性化することもあります。本格的な梅雨のシーズンに入る前に、対策を講じて予防しましょう。
「夏型過敏性肺炎」とは?
夏型過敏性肺炎は主に、トリコスポロンというカビが原因で発生するアレルギー性肺炎の一種です。7月をピークに、梅雨時の6月から10月ごろにかけて発症し、発熱(微熱〜38度程度)やせき、息切れなど風邪に似た症状が表れます。室内のカビが原因のため、家にいると症状が悪化し、外泊すると症状が和らぐ場合は、夏型過敏性肺炎の可能性があります。
「夏型過敏性肺炎」を予防するには
予防のためには、カビを除去し、繁殖させないことが大切です。具体的には以下の方法があります。
- 小まめな掃除 浴室や台所などの水回りは、カビが発生しやすい場所です。カビ取り剤などを活用してカビを取り除き、水気をしっかり拭き取って乾燥させましょう。また、ホコリや人の皮脂などもカビの栄養源となるため、水回り以外も小まめに掃除することが大切です。これから暑くなるとエアコンを使用する機会も増えてきますが、長期間掃除をしていないと、内部にカビが発生することがあります。夏が来る前の今のうちに、エアコン内部の掃除を済ませておきましょう。
- 定期的な換気 定期的に窓を開けて換気を行い、部屋の風通しを良くしましょう。特に雨の日は湿気がこもりやすいため、小まめに換気することが重要です。また、靴箱もカビが繁殖しやすい場所です。ぬれた靴はしっかり乾かしてから靴箱に収納し、湿気取りや乾燥材を入れておくと効果的です。
夏型過敏性肺炎は放置すると重症化・慢性化し、呼吸機能に影響が出ることもあります。微熱やせき、息切れといった症状が長く続く場合は、お近くの呼吸器科を受診しましょう。
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