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今月の健康

色彩あふれる生活を(平成25年4月)

 入園、入学、入社式。いよいよ春を迎えた街は希望と活気に満ちあふれ、冬の間眠っていた緑たちも青々と、新しい息吹として顔を出し始めました。…さて、この「青々とした緑」、あなたはどのような色を想像したでしょうか? アオなのか、ミドリなのか…。
 そう、ここでいう「緑」とは、ミドリ色のことではなく、葉っぱを指す緑のことです。色彩を表す色名は、時として傾向を表します。「青」という言葉には「新鮮」という意味がありますから、「青々とした緑」がどんな色かといえば、「アオ」ではなく、新鮮な葉の色、新芽の色、というわけです。ともに色そのものを指している言葉ではありませんが、どんな色のことを指しているのかが分かる、一見不思議な言葉ですね。色名の歴史をたどってみると、古代日本語では色を「アカ」、「クロ」、「シロ」、「アヲ」という、たった四語のみで示していました。近代「ミドリ」と呼ばれる色は「アヲ」に分類され、「緑黄色野菜」を「青野菜」と呼んでも通用するように、現在もその名残は見受けられます。
 当時「ミドリ」は「みずみずしさ」を意味する言葉として使われていましたが、いま、実際にミドリ色を見てもそのイメージは感じます。ほかにも、飾り気のない「キイロ」を見れば自然と気持ちが弾んだり、高尚な色としてあがめられてきた「ムラサキ」には上品な趣きを感じたりしませんか。これは、「色彩療法」という治療分野でも活躍している、色のイメージ効果です。みずみずしいミドリは心身を癒すヒーリングカラーとされ、頑固な思考回路をおだやかにし、物事を客観視する力を補う効果があります。また、アオは心を冷静にさせて判断力を上げてくれる効果があるのです。
 今月は新生活を迎える方が多いため、自分が変わらなくても自然と環境に変化が起きる時期。もしかしたら早くも、理想(予定)と現実のギャップに頭を抱えている方がいるかもしれません。そんなときにはぜひ、ミドリやアオ色の物を眺めることで、気持ちを落ち着けてみてください。洋服のアクセントや小物に取り入れることで、自分だけではなく周りの人にも効果をお裾分けするのも素敵ですね。ただし、色の持つ力の加減が分からず、落ち着き過ぎて脱力感を感じてしまう可能性もあるので要注意! 何事もほどほどにですが、もしも心が寒色系に支配されると感じたら、アカやオレンジといった暖色系で気持ちをあげましょう。色を味方につけることで生活に彩りがそえられます。上手に付き合って、今年度も明るく健康に過ごしてまいりましょう!