千葉県自動車販売整備健保トップへもどる
健康保険組合のご案内 保健事業のご案内 健康保険のしくみ
健康保険の給付 届出・請求書ダウンロード リンク 今月の健康
トップ今月の健康 ≫ (平成23年9月)
今月の健康

毎日コツコツ・骨にも貯金が必要です!(平成23年9月)

 現代人にとって不足しがちと言われている「カルシウム」。とりわけ、いまの日本人は昔ほど魚を食べなくなり、またインスタント食品を食べる機会が増えたため、ほかの国の人と比べてカルシウム不足の進行が早いとされています。
 体内のカルシウムの99%が骨や歯、残りの1%が体液や血液のなかに存在しており、その1%のカルシウムが、脳からの神経伝達をスムーズに行う、神経の興奮を抑える、筋肉を正常に動かす、免疫、止血などの、私たちの生命活動に重要な働きを行っています。血液中のカルシウム濃度は、つねに血液1dl(100cc)当たり10mgと一定に保たれており、この濃度が低下すると骨からカルシウムを取り出して補います。つまり、骨は体を支える役割だけでなく、カルシウムの“貯蔵庫”としての役割も担っているのです。
 カルシウム不足が原因の病気としてよく知られているのが「骨粗しょう症」です。骨粗しょう症の原因は骨の老化と思われがちですが、実は骨の“貯金不足”が原因! カルシウムは、汗や尿といっしょに毎日180〜400mgが体外に排出されており、血液中のカルシウムがなくなるたびに骨からカルシウムを取り出して補いますので、継続的にカルシウムを摂り続ける必要があります。しかし、毎日十分なカルシウムが摂取できず、長期的に骨からカルシウムを取り出し続けた結果、骨のカルシウムの30%以上が取り出されてスカスカになってしまった状態が骨粗しょう症です。
 ほかにも、カルシウム不足はさまざまな生活習慣病などの病気を引き起こす可能性があります。よく、「イライラするのはカルシウム不足が原因」と言うのも、カルシウムには脳の神経を正常に働かせる役割があるからです。
 カルシウムが多く含まれている食品は、牛乳・チーズなどの乳製品、大豆、小魚やエビ(骨や殻ごと食べるもの)、小松菜、春菊などがあります。しかし、カルシウムは非常に吸収されにくい栄養素です。ほかの食材に比べて吸収されやすい乳製品の牛乳ですら、吸収率は約40%程度。厚生労働省が定めている「日本人の食事摂取基準」によると、私たちが1日に摂りたいカルシウムの量は700mg。牛乳だとコップ1杯(200ml)に含まれるカルシウムは約230mgですから、少なくとも3杯は飲まなくてはならない計算です。しかも1度に摂ってもダメ! 毎日コツコツ、複数の食材からカルシウムを摂取して、骨に“貯金”をしていくことが肝心です。