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今月の健康

耳寄りな考え方(平成25年3月)

 「今月の健康」では、平成19年3月と平成22年3月に、「耳」についての記事を掲載しました。耳の構造や難聴予防、耳垢の役割などについてご紹介しています(バックナンバーでご確認できます)。
 耳は、人間の五感「聞く」力には欠かせない、大切な部位です。「耳」を意識する場面を思い浮かべてみてください。すると、その一つは「電話を使用しているとき」ではないでしょうか。
 電話を発明したグラハム・ベルは、母親が聴覚を失ったことをきっかけに、音響学を学びました。そして研究熱心な彼は、それを電話の開発へとつなげます。また、ろう教育の研究にも取り組んだ彼は、その分野での先駆者としても活躍しました。身体障害者の教育・福祉といえば、ヘレン・ケラーが有名ですが、彼女の恩師となるアン・サリヴァンを紹介したのは、他でもない、ベルなのです。大切な人が不自由な状態に陥ってしまったことで、彼は真摯にその問題と向き合いました。このような先駆者たちのおかげで、現代は重要な病気にかかっても、回復や立ち直る最善の方法を選択できるわけですが、しかし最初から予防できるのならば、早々に対策しておきたいもの。
 3月3日は、耳に関わりの深い日です。語呂合わせの「ミミ」と、「3」が耳の形に似ていることから、1956年に社団法人日本耳鼻咽喉科学会によって「耳の日」と制定されました。実はこの日は、昔、聴覚・視覚・言葉を失った三重苦のヘレン・ケラーに、アン・サリヴァンが指導を始めた日でもあります。そして、なんとグラハム・ベルの誕生日でもあるのです。
 不思議な偶然が重なった、「耳」について考えさせられる3月。普段不自由なく暮らしていると見落としがちな問題に、自発的に気づくのはなかなか難しいことですが、こうして歴史に触れたことをきっかけに、ふと自分を見つめ直し、健康について考えてみてはいかがでしょうか。
 この時期は、多くの人々を悩ませている花粉症もピークを迎えます。症状としては水鼻や目のかゆみが主ですが、これらは耳にも繋がっている器官です。たとえば鼻を強くかんでしまったために、耳まで痛めてしまう事例もあります。アレルギーですので、我慢はせず、医師にお薬を処方してもらうなどの適切な処置を施しましょう。