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今月の健康

寒い冬は、ぽかぽか温泉であったまろう(平成23年12月)

 わたしたち日本人には馴染みの深い温泉。その関係は古く、奈良時代に編纂された『古事記』や『日本書紀』にも温泉の記述がみられます。しかし、意外にも「温泉浴」が一般庶民に広まったのは江戸時代以降と新しく、それ以前は、一部の特権階級だけのものであったり、仏教の信仰の対象としてであって、今のように「お湯につかって疲れを癒す」というものではありませんでした。
 温泉とは、地下から湧き出した温水や鉱水、水蒸気のことをいいます。「泉源温度は25度以上、泉水成分19種のうち、12種以上を規定以上含むこと」と「温泉法」で定められています。
 古くから、治療の目的で行われてきた温泉浴ですが、その効能はズバリ「温熱」、「浮力」、「静水圧」にあります。まず、温熱は血行や新陳代謝を促し、筋肉・関節の痛みを緩和します。次に、浮力は水中では体重が9分の1程度になりますから、体が動かしやすくなり、リハビリテーションや筋肉増強に適しています。また、静水圧は力の圧迫により血行がよくなり、心臓の動きが活発になりますから、疲労回復、むくみ緩和の効果が期待されます。これらの作用を物理的作用といい、温水や水中でも同様の効果が得られます。
 よく、「この温泉は○○に効く」などと言ったりしますが、勘違いしてはいけないのは、温泉は人間本来の持つ自然治癒能力を高めるということ。ですから、温泉につかったからといって、けがや病気が治るわけではありません。また、温泉にはさまざまな物質が含まれており、その物質が人体に与える効果があります。これを温泉の化学作用と呼びます。たとえば、暖かさが持続し、自律神経失調症などを改善したりするのもこの作用です。

温泉を楽しむコツ!
1. 入浴の前にはかけ湯をして、からだをお湯に十分慣らしましょう。
2. まずは半身浴から。徐々に温度と水圧に慣らしていきましょう。
3. 額が汗ばむ程度が目安です。1日に何回も入浴すると湯あたりを起こすこともあるので注意。
4. 長湯するときは休憩を挟みましょう。
5. 筋肉や関節が柔らかくなったら、お湯のなかで軽く手足を動かしてみましょう。
6. 上がり湯をしてしまったらせっかくの温泉成分が流れてしまいます。洗い流さないこと。
7. 上がったあとは十分な水分補給と休憩をとりましょう。