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ショウガで身体を冷やす?温める?(平成26年10月)

 体温を上昇させる効果がある香辛料といえば、定番のトウガラシのほかに、薬味でおなじみの「ショウガ」を思い浮かべる方も多いことでしょう。いまや寒い季節に欠かせない香辛料の1つとなったショウガのこの成分は「ショウガオール」と呼ばれ、胃腸を直接刺激することで血流を高め、体温を上げてくれます。しかし、どんなショウガでも身体を芯から温めてくれるわけではないことを、ご存知でしたか?
 和食では、よく生のショウガをお刺身に添えることで生臭さを抑えます。生のショウガには「ジンゲロール」という辛味成分があり、これは殺菌作用を持つため、食中毒予防に効果を発揮します。あわせて、ジンゲロールには発汗作用もあるため、風邪のひき始めには大変有効です。注目すべきはこの「発汗作用」。指先は発汗で熱くなりますが、これは身体のなかの熱を放出させるため、体温は下がります。つまり、身体を温めるつもりで生のショウガを食べてしまうと、かえって身体が冷えてしまうのです。
 身体を温めたいときには、加熱したショウガや乾燥したショウガを摂取しましょう。実は、生のショウガを加熱したり乾燥させたりすると、ジンゲロールが「ショウガオール」という新しい成分に生まれ変わります。これこそが、身体を温めてくれるショウガ成分の正体。とくに乾燥ショウガはバツグンで、漢方と変わらない効果を実感できます。ただし刺激が強いので、イライラしているときや不眠のときには控えましょう。
 これから本格的な秋に突入ですが、どんどん気温が下がるこの季節の変わり目に体温調節がうまくいかない方は、ぜひショウガパワーを利用して、体温をコントロールしてみてくださいね。