広げよう「笑顔の輪」（平成20年5月）

昔から、『笑う門には福来る』といわれるとおり、笑いにはたくさんのメリットがあります。笑いすぎて、お腹や頬が引きつって痛くなった経験はありませんか。これは、笑いによって顔や体中の筋肉をつかったためで、心拍数や呼吸数も増えることから、運動と同じ効果が得られます。同時に脳が活性化し、笑った後の心地よい疲れには、リラックス効果も。実際に、ストレス解消を目的として、『笑いが取れる話術』の指導を実施する医療機関の動きもあるようです。

「でも、笑ったときにできるシワが気になる…」という人は要注意。笑わないでいると、顔に20種類以上ある表情筋は衰え、かえって肌のツヤやハリを失います。しかし、人前で笑うのがどうしても苦手という人は、鏡を見ながら練習してみては。外出する前に、大きく口を開けて「あ・い・う・え・お」と言って、鼻や口や目のまわりの筋肉を意識して、目がなくなるまで笑ってみましょう。表情はいきいきし、顔の筋肉をほぐすという意味でも効果大です。

心理学に、ミラー効果というものがあります。ミラー効果とは、自分の笑顔が相手に伝わって、いつのまにか相手も笑顔になるというもの。自分だけでなく、相手も幸せな気持ちになれるということです。そうした「笑顔の輪」が広がれば、毎日の生活が何倍も楽しくなると思います。