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今月の健康

肌に塗っても食べてもオイシイ油(平成27年6月)

 昨年あたりから「ココナッツオイル」の健康効果が、メディアを中心に話題です。「油」といえば摂取すると脂肪として蓄積されるリスクから「健康」とは相反するイメージですが、なにか特別な油なのでしょうか。
 サラダ油やオリーブオイルなどの一般的な食用油は「長鎖脂肪酸」で、これは体内で固まりやすい性質があり、摂取に注意が必要です。一方、ココナッツオイルは「中鎖脂肪酸」という、水分になじみやすく、すぐ肝臓へ運ばれて、あっという間にエネルギーとして分解される性質があります。抗菌作用、抗酸化作用、代謝の向上など、さまざまな健康効果をもつ天然成分なので、医療現場では点滴薬としても活用されています。
 さらにココナッツオイルには、体内に蓄積している中性脂肪の燃焼を助長する作用もあり、生活習慣病の予防にも一役買う、理想的な健康食なのです。注目すべきは、中鎖脂肪酸が肝臓に処理されると「ケトン体」という脳細胞の栄養源になるということ。これは、てんかんや自閉症の食事療法「ケトン食」に欠かせないもので、アルツハイマー型認知症にも効果を発揮します。
 摂取量の目安は、1日大さじ2杯程度。バター感覚で直接パンに塗ったり、炒め物の油として使ったりできます。ただし、商品パッケージに記載されたオイルの抽出方法については要確認を。「精製オイル」または「(エキストラ)バージンココナッツオイル」のどちらかが表記されていますが、重要な成分を残して抽出しているのはバージンココナッツオイルの方です。
 無添加であるバージンココナッツオイルは、直接肌に塗ることもできます。抗酸化作用が高く、免疫力強化に役立つ「ラウリン酸」を多く含むため、ニキビやアトピーなどの肌トラブルに有効です。抗炎症作用もあるので、紫外線が強くなるこれからの時期は、日焼け後のスキンケアクリームとしても活躍しますよ。