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今月の健康

「歯の健康」は全身に影響する(2019年6月)

 歯の健康は全身に影響します。特に歯周病が進むと歯を失うだけでなく、歯周病菌が血管を巡って体の各組織に悪影響を与えてしまいます。ブラッシングなどのセルフケアに加え、かかりつけ歯科医を持ち定期的に歯科健診を受けるなどのプロフェッショナルケアも重要です。

歯周病と糖尿病は負の相関関係

 歯周病菌は血液中でもしばらく生きることのできる特殊な細菌です。歯周病が進行すると歯茎から歯周病菌が血管の中に侵入し、毒素を出しながら血流に乗って全身を巡り、さまざまな病気のリスクを高めてしまいます。
 最近では歯周病と糖尿病の関連性が指摘されています。歯周病菌の持つ毒素はインスリンというホルモンの働きを低下させるため、歯周病になると糖尿病が悪化してしまいます。血液中のブドウ糖をコントロールするインスリンが不足したり、働きが不十分だったりすると高血糖となり、一方、糖尿病になると細菌に対する抵抗力が低下し、感染症でもある歯周病が起こりやすくなります。
 歯周病と糖尿病は負の相関関係にあります。糖尿病を悪化させないためにも歯科で口腔ケアをしてもらう必要があります。


放置すると全身の病気の原因に

 その他歯周病が影響する病気としては、動脈硬化による血管の病気、心臓病、骨粗しょう症、がんなど全身に及びます。歯周病は成人の8割がかかっているとされ、虫歯と並び歯を失う代表的な病気です。これからは歯を守るだけでなく、放置すると全身の病気につながる歯周病の予防は非常に重要です。

喫煙の影響で歯茎が破壊

 喫煙の影響も看過できません。タバコの煙が最初に通る口は煙の影響を最も受けやすい器官の一つです。やにが歯に付くと見た目が悪いだけでなく、プラークが落ちにくくなり歯周病や虫歯が悪化し、また、ニコチンなどの影響で歯周病菌と闘う白血球の働きが低下し、歯茎や歯槽骨が破壊されやすくなります。
 歯や歯茎を守るためにも禁煙は重要です。条件を満たせば禁煙治療に健康保険が使えますので医師に相談するのもひとつの方法です。