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今月の健康

免疫力アップのために腸活を(2021年10月)

 腸の中には100兆個もの腸内細菌がいるといわれています。腸内細菌の状態は消化だけでなく、感染症に対する免疫力を高めるなど全身の健康に大きな役割を果たしています。免疫力の70%は腸内細菌がつくっているとも言われています。腸内環境を整え、腸内細菌のパワーを引き出す腸活で、快腸を目指しましょう。

大事なのは腸内細菌の多様性

 健康な人ほど腸内細菌の多様性が維持されていることが分かっています。腸内細菌のバランスが崩れると免疫力が下がってしまいます。
 免疫力は外敵から体を守り病気になるのを防いだり、病気を治そうとしたりする力です。感染の予防、健康の維持、老化や病気の予防などの働きがあり、免疫力が低下すると、肥満になりやすく、うつ病や認知症など脳の機能にも影響を与えます。逆に免疫力を高めることで、インフルエンザなどのウイルスや病原菌から感染を防ぐことができます。疲労や病気の回復も早めます。その免疫力の働きを左右するのが腸内細菌というわけなのです。

腸活のポイント

 腸内環境を整えるために重要なのは、食事と睡眠です。食事では、食物繊維が豊富な野菜・海藻や果物、発酵食品を増やしましょう。また、腸は自律神経の働きに大きな影響を受けるため睡眠不足は大敵です。
 特に食事については、穀類、豆類、発酵食品、色のついた野菜や果物を積極的にとり、保存料などの食品添加物が含まれた食品は避けるようにしたいものです。食物繊維やオリゴ糖をとることも重要です。また、よく噛んで食べる、適度な運動をする、自然と触れ合うことなども、腸内細菌の活動を高めるためには有効です。免疫力を低下させるストレスは上手に解消したいものです。