暑さがやわらぎ、過ごしやすくなると食欲がわいてきます。おいしい秋の味覚で健康づくりをしてみませんか。 |
秋といえば、なんといっても脂のたっぷりのったサンマが旬真っ盛り。サンマは、江戸時代から大衆魚としてわれわれ日本人に親しまれてきました。サンマは、夏の間北海道東部で産卵のために栄養を蓄え、この時期になると産卵のために太平洋を南下してきます。そのため、この時期のサンマは脂がのっておいしいのです。 |
また、サンマは栄養的にもとても優れた青魚です。サンマに含まれる豊富なタンパク質は、肉やチーズよりも良質で消化されやすいため、幼児からお年寄りまで安心して食べることができます。さらに近年注目されている血液をサラサラにするはたらきがある「EPA(エイコサペンタエン酸)」や、脳細胞を活性化させ、ボケ防止にも効果的な「DHA(ドコサヘキサエン酸)」も豊富に含んでいます。そのほかにも、貧血に効くビタミンB12、目に効くビタミンAなど、さまざまなビタミンも豊富です。 |
サンマは胃腸を温め、疲労を取って元気にしてくれます。まさに夏に疲れた体を回復するにはうってつけの食べものです。 |
サンマの主な栄養は脂にあります。焼き魚にするときは脂を落とさないように焼くよう注意しましょう。また、にがめのはらわたにも栄養がいっぱいです。できれば、はらわたごとまるまる食べたいもの。そんなときは炊き込みご飯や煮物にするのがおすすめです。 |