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今月の健康

「登山」のさまざまな効果と注意点(平成26年7月)

 昨年、富士山がユネスコ世界文化遺産に登録されたことをきっかけに、第二次登山ブームの兆しが見えています。山は、その荘厳な姿、そして豊かな自然から、古くは信仰の対象とされ、山登りには「登拝」の意が込められていました。近代では、登山は主に「スポーツ」として親しまれています。
 スポーツとしての登山は、ウォーキングやジョギングと同じ効果がある「有酸素運動」です。呼吸筋や心筋を発達させ、酸素摂取能力や心肺機能を高めたり、全身の血液循環を安定させ、血圧や血液中のコレステロールを正常値に近づけたり、体力づくりや生活習慣病予防に有効な健康効果をもたらします。ブームを牽引しているのは1960〜1970年代に第一次登山ブームを担った中高年世代。装備品の軽量化や、旅行会社の山岳ツアー拡充も手伝って、より手軽に楽しめるものとして、ブームの再燃につながったようです。
 ただし、忘れてはいけないのは「自然が相手のスポーツ」だということ。登山のトラブルにはさまざまなケースがありますが、中高年層での原因の大半は、自然や体力への判断の誤りなどから起こる、自己責任の範囲で招かれるものです。大切なのは、若い頃に比べて筋力や視力、判断力が衰えていることを自覚し、「登りたい山」ではなく「登れる山」に挑戦すること、こまめな水分補給をすること、1時間に1回は休憩すること、登山前・休憩中・登山後のストレッチを怠らないこと、体調が悪くなったら無理をせずに下山すること、そして、慢性病のある人は医師に相談をすること、などです。
 また、地図やコンパスの使い方や応急手当の方法などの専門知識は講習会などで身につけるなど事前準備を万全に。これからの夏山シーズンを、事故なく、楽しく過ごしましょう。大自然に囲まれることでリラクゼーション効果が得られ、そして一つの山を踏破するという達成感は、自信や積極性を回復させるなど精神面にもよい影響を与えます。