年末恒例の大掃除ですが、「片づけ」だけで終わらせてはいませんか?部屋をキレイに見せるための「整理整頓」はもちろん大切ですが、それは掃除ではなく単なる片づけ。掃除の重要なポイントは、掃除機や雑巾がけで「ホコリ(汚れ)を取り除くこと」です |
ホコリといえば「いつの間にか家具などに積もっているもの」「部屋の片隅にいる灰色のフワフワしたかたまり」などが思い浮かぶのでは。どこからともなく現れるこの物体。その正体は、衣類や布団の繊維から出た糸くずや、毛髪やフケ、ダニやダニの糞、カビの胞子など!ホコリはアレルゲンなので、一定量を体内に取り込むとアレルギー症状やぜん息などの万病を引き起こします。ホコリの舞い上がった空気を吸い込むたびに、くしゃみや鼻水が止まらない体質にならないためにも、掃除をするときは片づけで終わらず、拭き掃除などをしっかり行い、ダニやカビを含む「ホコリ」を放置しないことが重要です。 |
「掃除」という言葉の語源は、古神道までさかのぼります。「神仏の場所を清めることで、不浄なものを祓い、神仏を宿らせる」という意味から生まれ、また掃除を行うことによって己を見直し、心を清らかにするという真意が含まれています。大掃除は「正月の事始め」とされる12月13日に行われてきました。新たな年に歳神を迎えるため、新年を清々しい心持ちでスタートさせるため、そしてご自身を含む家族の健康のためにも、今年の大掃除は普段手が届かなかいところや面倒臭くて見てみぬフリをしてきた家の隅々まで、ピカピカにしてみませんか。 |