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今月の健康

スパイスで夏バテを吹き飛ばす!(平成23年8月)

 いよいよ夏本番! 今年の夏は節電の影響もあり、ふだんの年より夏バテや熱中症には気をつけたいものです。皆さんも、食欲がないからといって食事を抜いたり、喉ごしのよい麺類や、冷たいものばかりを食べてはいませんか。体力の消耗の激しい夏だからこそ、しっかりと栄養バランスのとれた食事を三食きちんと摂るようにしましょう。
 今回は、暑い国から暑さ対策を学んでみることにします。暑い国の料理と聞くと想像するのが、「スパイス」のきいた料理。スパイスは辛いものだと思われがちですが、本来、香りのあるものをスパイスと呼びます。料理において、スパイスは香りや辛味によって風味をよくする役割があります。また、古代エジプトではミイラの防腐剤としてスパイスを使ったという記録があるように、現在でも、肉や魚料理のにおい消しとしても使われます。
 夏の日中の平均気温40度以上! 灼熱の国、北アフリカのモロッコの暑さ対策は、「ミントティー」です。ミント(ハッカ)の主成分であるメントールには、直接体温を下げる効果と、あのスッとした香りが清涼感を与え、肉体的だけではなく精神的にもリラックスさせてくれる効果があります。
 フィリピン料理ではお酢や柑橘系の酸味が特徴ですが、お酢を唐辛子や胡椒、にんにく、たまねぎで風味をつけた「スパイスビネガー」と呼ばれる調理酢があります。お酢や柑橘系の果物に含まれるクエン酸には、食欲増進や疲労回復効果があり、唐辛子の絡み成分であるカプサイシンには、発汗作用を促し、消化・食欲を促進させる作用があります。胡椒にも胃や腸の働きを助ける効果があり、やはり暑い土地の料理として理にかなっているようです。
 エジプトではにんにくを使ったスタミナ満点の料理が定番です。にんにくのにおい成分であるアリシンには、疲労回復の効果があり、古代エジプトでピラミッド建設に従事した労働者たちが食べていたほど、滋養強壮の効果があるといわれます。
 日本にも「うなぎ」や「甘酒」といった、夏バテに効くとされる食べものがありますね。それらにもうまくスパイスを取り入れてみてはいかがでしょう。うなぎには山椒をかけ、冷やした甘酒にはシナモンや生姜を入れれば、夏バテも吹き飛ぶこと間違いなしです!